【30周年記念バトルパスデッキ】ミュウexデッキ解説~その一手でワザが変わる。「きおくのらせん」を使いこなせ!~

今回紹介するのは、ミュウex(Mew ex)を主軸にしたデッキです。
デッキの根幹は、以前投稿したダイゴのメタグロスex(Steven’s Metagross ex)のデッキと似たような形になっています。あわせて読むと理解が深まるので、そちらもぜひご覧ください。
このデッキの主役であるミュウexの特性きおくのらせん(Memory Helix)は、自分のベンチポケモンのワザを、なんでも使えるようにしてしまう破格の性能をもっています。サザンドラex(Hydreigon ex)の全体攻撃も、メガラティアスex(Mega Latias ex)の300ダメージも、すべてミュウexから放てます。
この記事では、基本の回し方からデッキを改善するためのおすすめカードまで紹介していきます。
配布時のデッキリスト
配布時のデッキリストです。記事下部にはカスタマイズしたデッキリストも掲載しています。

① 基本の回し方
序盤:ダイゴのダンバルを2体並べる

まずは、ダイゴのダンバル(Steven’s Beldum)を2体ベンチに展開することを目指しましょう。ゲノセクトex(Genesect ex)の特性メタルシグナル(Metallic Signal)でダイゴのダンゴロ(Steven’s Metang)やダイゴのメタグロスexを手札に加えたり、サポートのヒカリ(Dawn)でたねポケモン・1進化・2進化をまとめてサーチしたりして、ダイゴのメタグロスexへの進化をさせていきます。

同時に、サザンドラexを使うプランを取るなら、モノズ(Deino)も一緒に展開しておきましょう。2進化デッキなどのデッキでは、たねポケモンのHPが低く、サザンドラexを使うのが有効です。
中盤:エクスブートでエネルギーを加速しながら攻撃

中盤以降は、ダイゴのメタグロスexの特性エクスブート(X-Boot)が活躍します。山札から基本超エネルギーと基本鋼エネルギーを1枚ずつ、超ポケモンと鋼ポケモンに好きなようにつけられます。この加速で攻撃態勢を整えながら、戦っていきましょう。

そして、ここからがこのデッキの本番です。ミュウexの特性きおくのらせんを使えば、自分のベンチポケモンのワザを自由に使えます(そのワザを使うためのエネルギーは必要です)。さまざまなポケモンのワザをコピーして、相手に合わせた最適な攻撃を選択していきましょう。
サザンドラexのワザをコピーする

サザンドラexの下ワザ、オブシディアン(Obsidian)は、相手のバトルポケモンとベンチポケモン2匹の合計3匹に130ダメージを与える強力なワザです。しかし、ワザを使うために必要なエネルギーの条件が厳しいのが難点。そこでミュウexなら、ダイゴのメタグロスexのエネルギー加速とプリズムエネルギー(Prism Energy)を組み合わせることで、この条件を無理なく満たして攻撃できます。
上ワザのクラッシュヘッズ(Crashing Headbutt)も、200ダメージを与えながら相手の山札の上から3枚をトラッシュできる強力なワザです。相手のキーカードを運良く落とせれば、相手のプランを大きく崩すことができます。
メガラティアスexのワザをコピーする

メガラティアスexは、プリズムエネルギーを使えば自分自身でも攻撃できますが、ここでもミュウexが活きてきます。メガラティアスexが倒されるとサイドを3枚取られてしまうところ、ミュウexで攻撃すれば、倒されても2枚に抑えられるからです。
さらに、メガラティアスexのワザ、ミラージュインパルス(Illusory Impulse)は300ダメージと引き換えにエネルギーをトラッシュしてしまうため、次のターンにバトル場で棒立ちになりがちです。その点ミュウexなら、ダイゴのメタグロスexの特性で再びエネルギーを加速できますし、それができなくても、ミュウexはにげるために必要なエネルギーが0枚なので、次のアタッカーへ気軽にバトンタッチできます。

このデッキには特性ラスターアシスト(Lustrous Assist)を持つラティオス(Latios)も採用されています。メガラティアスexがベンチからバトル場に出たときに、ベンチのポケモンからエネルギーを好きなだけ移動できる特性です。ダイゴのメタグロスexで加速したエネルギーをメガラティアスexに集約できるので、終盤は逆にメガラティアスexの高い耐久力を活かして戦うプランも取れます。(メガラティアスexでミラージュインパルスを使うにはプリズムエネルギーが必要なので注意)
その他のコピー先も覚えておこう

まず押さえておきたいのが、リーリエのピッピex(Lillie’s Clefairy ex)です。特性フェアリーゾーン(Fairy Zone)によって、相手のドラゴンタイプのポケモン全員の弱点が超タイプになります。この特性は場にいるだけで働くので、リーリエのピッピexはベンチに置いたままで構いません。
そのうえでミュウexがワザのフルムーンロンド(Full Moon Rondo)をコピーすれば、超タイプのミュウexの攻撃が弱点2倍でドラパルトex(Dragapult ex)に突き刺さります。フルムーンロンドはお互いのベンチポケモン1匹につきダメージが20上がるワザなので、盤面が展開されているほど火力が伸び、弱点込みで一撃圏内に届きます。ドラゴンタイプの強敵に対する、貴重な回答です。フルムーンロンドの打点がたりなくとも、ベンチに置けばフェアリーゾーンが発動するので、他のポケモンの技をコピーして、弱点込みで倒すこともできることは頭に入れておきましょう。
ほかにも、ダイゴのメタグロスexのメタルスタンプ(Metal Stomp)は200ダメージの安定打点、キチキギスex(Fezandipiti ex)のクルーエルアロー(Cruel Arrow)なら、相手のベンチポケモンを直接狙い撃てます。
相手の盤面を見て、どのワザをコピーするのが最適かを考えながら戦っていきましょう。
スクランブルスイッチでエネルギーを移し替える

エーススペックのスクランブルスイッチ(Scramble Switch)も、このデッキの動きを大きく広げてくれる1枚です。自分のバトルポケモンをベンチポケモンと入れ替え、さらに下がるポケモンについていたエネルギーを、新しくバトル場に出たポケモンに好きなだけ移し替えることができます。
ここで重要なのが、エクスブートでエネルギーをつけられるのは超ポケモンと鋼ポケモンだけだという点です。たとえば悪タイプのサザンドラexには、この特性で直接エネルギーをつけることができません。そこでスクランブルスイッチの出番です。エクスブートでダイゴのメタグロスexなどに加速したエネルギーを、バトル場に出てきたミュウexやサザンドラexやメガラティアスexにまとめて移し替えれば、本来なら重いワザも一気に起動できます。
ダメージを負ったポケモンを下げつつ、次のアタッカーを即座に臨戦態勢にできるこのデッキと相性の良いカードです。
② このデッキを改善するなら入れたいカードとその理由
メガクチートex・メガエアームドex・プルリル/ブルンゲルex

メガクチートex(Mega Mawile ex)、メガエアームドex(Mega Skarmory ex)、プルリル(Frillish)とブルンゲルex(Jellicent ex)は、いずれもダイゴのメタグロスexの記事で紹介したカードなので、詳しい解説はそちらを参考にしてください。
いずれも本体を使っても強力なうえ、このデッキではミュウexでコピーするワザの選択肢としても働いてくれます。コピー先が増えるほど、対応できる相手の幅が広がるのがミュウexデッキの面白いところです。
スボミー(Budew)

スボミーのワザ、むずむずかふん(Itchy Pollen)は、相手のグッズの使用を封じることができます。相手のテンポを遅らせている間に、こちらは進化ラインを揃えて盤面を整えていきましょう。
ちなみに、スボミーのワザをミュウexでコピーするのも面白い選択肢です。ミュウexで妨害をしながら、次のターンには大技に切り替える、といった柔軟な立ち回りができます。
オーガポン いしずえのめんex(Cornerstone Mask Ogerpon ex)

オーガポン いしずえのめんexのワザ、ぶちやぶる(Demolish)は、相手のバトルポケモンにかかっている効果を無視してダメージを与えられます。特性で攻撃を防いでくるイワパレス(Crustle)のようなポケモンにも、しっかりダメージを通せるのが強みです。
ただし、オーガポン本体で攻撃してしまうと、返しのターンにイワパレスから弱点込みで倒されてしまいます。ここでもミュウexの出番です。ぶちやぶるをミュウexでコピーして攻撃すれば、弱点を突かれずに相手の壁を突破できます。
バトルコロシアム(Battle Cage)

スタジアムを追加するなら、バトルコロシアムがおすすめです。お互いのベンチポケモンに、相手のポケモンのワザや特性の「効果」によってダメカンがのることを防いでくれます。
このデッキはミュウexのHPが160と低く、ダイゴのダンバルやモノズといった進化前のポケモンもベンチで狙われると苦しくなります。特にドラパルトexのワザファントムダイブ(Phantom Dive)や、マシマシラ(Munkidori)の特性アドレナブレイン(Adrena-Brain)でベンチを削られると、育てている最中の進化ラインが崩壊してしまいます。バトルコロシアムを貼っておけば、こうした「ダメカンをのせる」タイプの攻撃をまとめてシャットアウトできます。
入れ替え候補
サザンドラexはモノズから進化させるまでに時間がかかるため、アンフェアスタンプなどの手札干渉を受けると作成はさらに難しくなります。ベンチ狙撃ができるのは非常に強力ですが、サザンドラexを警戒されてシェイミを出されてしまうこともあります。キチキギスexやメガエアームドexの技でベンチ攻撃をしましょう。
オブシディアンに必要な悪エネルギーが不採用になることで、デッキ枠も多く空けることもできます
改善したデッキリスト

③ 使用時に注意すべきポイント
コピーするワザに必要なエネルギーは必要

きおくのらせんは万能な特性ですが、コピーしたワザを使うためのエネルギーは、ミュウex自身についている必要があります。「ベンチにいるから撃てる」わけではない点に注意しましょう。
ダイゴのメタグロスexのエクスブートで加速できるのは基本超エネルギーと基本鋼エネルギーだけなので、それ以外のエネルギーを要求されるワザ(サザンドラexのオブシディアンなど)は、プリズムエネルギーをつけることで補いましょう。攻撃したいワザから逆算して、どのエネルギーをミュウexにつけるかを考えることが大切です。
④ このデッキの強みと弱み
強み:ミュウexで自由自在にワザを使える
きおくのらせんによって、ベンチに並べたポケモンのワザがすべてミュウexの選択肢になります。相手の盤面に合わせて、全体攻撃・高打点・ベンチ狙撃・妨害を撃ち分けられる対応力は、相手の不意をつくことができ、非常に強力です。
強み:ミュウexが倒されても立て直しが利く

ミュウexが倒された後の選択肢が多いのも、このデッキの強みです。次のミュウexを立ててコピー戦術を続けるもよし、コピー元だったサザンドラexやメガラティアスex、ダイゴのメタグロスexを本体で動かして戦うもよし。ベンチにはすでに強力なワザを持つポケモンが並んでいるので、ミュウexを失ってもアタッカーが尽きることはありません。
特に終盤は、ラスターアシストでエネルギーを集約したメガラティアスexに切り替えて、耐久力を活かして押し切るプランやスクランブルスイッチを使ってアタッカーにエネルギーを付け替える動きが強力です。
弱み:ミュウexの耐久力が低い
一方で、ミュウexのHPは160と、決して高くはありません。強力なワザを撃てても、相手のアタッカーからの返しの一撃で簡単に倒されてしまいます。
だからこそ、倒されることを前提にした立ち回りが重要です。次のアタッカーをベンチで準備しておく、ラスターアシストでメガラティアスexにエネルギーを集めて耐久プランに切り替えるなど、ミュウexが倒された後の展開まで見据えて盤面を作っていきましょう。
まとめ

ミュウexデッキは、特性「きおくのらせん」でベンチのポケモンのワザを使い分ける、攻撃の選択肢の豊富さが魅力のデッキです。ダイゴのメタグロスexでエネルギーを用意し、サザンドラexやメガラティアスexの強力なワザを、相手の盤面に合わせて使っていきましょう。
コピー先を置くベンチの枠やエネルギーの配分を意識し、ラティオスとスクランブルスイッチによるエネルギーの集約も活用できれば、攻撃につなげる選択肢が広がります。考えることは多いですが、そのぶん状況に合ったワザを選び、勝ち筋を見つける楽しさがあります。
また、コピー先のポケモンを入れ替えることで、高火力を重視したり、ベンチを狙う手段を増やしたりと、戦い方を変えられるのも面白いポイントです。まずは基本の動きを覚え、対戦する中で「こんなワザも使いたい」と感じたら、今回紹介した候補カードも試してみてください。
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