1月1日の記事でお伝えした米Youtuberローガン・ポールが購入した「ポケモンカード初版BOX6箱が入っているとされる段ボール箱の偽物疑惑」ですが、ローガン・ポールが鑑定会社を訪れ開封したところ偽物であるということが確定しました。
ローガン・ポールのYouTubeチャンネルに投稿された動画内でポールとスタッフが段ボール箱を開けたところ、不格好な外観と印刷品質の低さから、中の初版BOXが偽物であることがすぐに分かりました。
その後、中に入っていた未開封のボックスを開封すると、G.I.Joeのブースターパックが入っていることが確認されました。
明らかにポケモンカードではない
G.I.Joeとは米国の会社が販売している子供向け玩具でポケモンとは一切関係ありません。
ローガン・ポールに販売した人は偽物だと分かっていた?
販売された初版BOX入りの段ボール箱は2020年3月にカナダのeBayに初めて登場しました。出品は文法的な間違いだらけで、出品者の取引履歴の評価はありませんでした。ほとんどのコレクターが詐欺だと思い込んだため、推定価格360万ドルに対し、落札価格は7万2500ドルにとどまりました。
この怪しい出品者はJacob Gabay (@cardkahuna)に非公開の金額で売却しました。Gabayはその箱を@shyne150に270万ドルで転売し、その後ローガンポールに350万ドルで再び転売されました。
Gabayと彼のグループは、Baseball Card Exchange(鑑定会社)を招待し、その箱を鑑定してもらい、その様子を配信しました。しかし、Baseball Card Exchangeはその認証プロセスを見せなかったため、さらに商品に対するコレクターの目は厳しくなりました。またこの鑑定会社は普段ポケモンカードの鑑定に関してあまり有名ではありません。
今回の疑惑を提起した一人であるRattleさんがこの商品の偽物疑惑に関する最初の動画を公開した後、Jacob Gabayは彼を法的措置に訴えると脅しました。InstagramでGabayは常に嘘をつき、Rattleへのメッセージを削除したりと不安定な振る舞いを見せました。
‐俺の心配をするな、自分の心配をしたらどうだ?
‐俺は金持ちだ
‐あなたの動画のせいで失われたすべてのビジネスのために訴訟をする
‐名誉棄損だ
‐私の2時間の配信の一部を切り取って文脈を無視した発言をしたな
‐この初版BOXは10000%本物であると確信している
‐何が脈絡がないって?
‐弁護士に相談しろ 良い弁護士にな
‐私は負けない
ー中略ー
‐幸運を祈る
‐大物インフルエンサーに聞いても誰もお前のことなんか知らないし、お前の取るに足らない人生も知らない
その後Rattleには@jacob_gabayというInstagramの別アカウントからメッセージが届きました。
‐金を払うから動画を削除してくれ
‐これは私の個人アカウントだ
‐ローガン・ポールはBOXを開けることができないだろう
Rattleによるとこの2つ目のアカウントはおそらくJacob本人である可能性が高いようです。
フォロワーが既に380人おり、Jacobの最初のInstagramアカウントと写真が一致していること。そしてInstagramには「Jacob Gabay」という名前の人がたくさんいるので、第三者が「jacob_gabay」というアカウントを作り、そんなに早く380人のフォロワーを獲得できたとは考えにくいためです。
もしJacobからのメッセージだとしたら、なぜローガン・ポールに箱を開けてほしくないと思ったのでしょうか?彼は何かを知っていたのかもしれません。
Jacobの仲間の一人である@thepokejewは、eBayの売り手を吟味するための仲介手数料を受け取っていました。
しかし、彼は後にローガン・ポールに転売することになる@shyne150に初版BOXが売られる前であっても、商品の怪しげな経歴について彼への個人からの警告をすべて受け流しました。
これは、彼が何かを知っていたからなのか、それとも故意に無知であることを選んだからなのかは分かりません。Rattleは、”全てが矛盾し、次に話す時には話がいつも大幅に変わり、話に不可欠な詳細が完全に変わるので、彼が嘘をついているとわかる”と述べています。
今回の疑惑について提起したサイトがInstagramで@thepokejewに審査過程について質問したところ、彼は箱の真偽を確認するために多くの証拠と写真を集めたと主張しました。
しかし、その証拠の提出を求めると、彼はそのほとんどがなくなってしまったと述べました。また、彼がそのような証拠をBaseball Card Exchange(鑑定会社)に開示していないことも明らかです。
Baseball Card Exchangeは本日、ポケモン商品の鑑定をすべて中止するとの声明を発表しました。これは、ポケモンのブースターパックの認証プロセスについて疑問が呈された後のことです。
彼らによって偽のポケモンパックが彼らによって認証されたという報告がいくつもありました。
なおJacobのもう一人の仲間である@shopmeelypopsのJameelは、調査開始早々、Rattleをブロックしてしまいました。
法廷闘争に
ローガン・ポールは@shyne150から350万ドルを返金されたとのことです。
しかし、@shyne150は今、jacobとその仲間からお金を取り戻すために弁護士を立てなければなりません。彼らは@shyne150のお金を返すことを拒否しています。
Jameelは当初@Shyne150にすぐにお金を返すと約束しました(Jameelの取り分は51万5000ドル、Jacobの取り分は218万5000ドル)。しかし彼はその後約束を破って弁護士に依頼し、Shyneにお金を取り戻すために戦うための弁護士費用を浪費させています。
最初の販売者が明らかに?
今回の騒動を作り出した「最初の販売者」について@Pokebutler(Instagramアカウントを現在休止中)に疑惑がかかっています。彼は普段、英語版ポケモンカード第1弾のパックやボックスを再封したり、時には自分で偽造したものまで販売しています。実際に彼のInstagramには大量の偽物が掲載されていました。
彼はカナダに住んでおり、eBayのオークションが始まった場所と同じ地域に住んでいます。彼はここ数週間、容疑者として名前が挙がっていたときに、いくつかのアカウントを停止しました。
彼はYouTubeの古いチャンネルで、第1弾のパックをできるだけきれいに開封することに膨大な時間を費やしている様子を紹介していますが、これはおそらく後で再封するためです。
彼はパックが破損すると、カードそのものよりも機嫌が悪くなります。これは、未開封のパックは個々のカードよりもはるかに価値があるからで、もし誰かを騙すつもりなら、よりきれいなパックが必要です。
また、彼は最近、eBayで60パックの英語版ポケモンカード第1弾初版を購入しました。
もし@Pokebutler(Instagramアカウントを現在休止中)が関与していたとしても、おそらく彼は偽の箱がローガンポールに渡ることは意図していなかったでしょう。もし、ポールが調査を開始することになれば、ホビー界の大物詐欺師の一人を締め上げることができるかもしれません。
注意:Twitterに同じユーザーネームが存在しますが全くの別人です。
source : https://www.pokebeach.com/2022/01/logan-pauls-base-set-case-confirmed-fake-threats-bribery-and-shady-behavior-down-the-chain