今回紹介するのは、ニンフィアex(Sylveon ex)を主軸にしたデッキです。

このデッキの主役、ニンフィアexのワザカラフルハーモニー(Colorful Harmony)は、自分の場のポケモン全員についている基本エネルギーのタイプの数×50ダメージを与えます。このデッキには全8タイプの基本エネルギーが採用されているので、理論上の最大ダメージはなんと400。場に色とりどりのエネルギーを並べるほど強くなるデッキです。

さらに、ヨルノズク(Noctowl)の特性でトレーナーズを次々と手札に加えられるので、安定感も抜群。この記事では、基本の回し方から、デッキを改善するためのおすすめカード、使用時の注意点まで紹介していきます。

配布時のデッキリスト

配布時のデッキリストです。記事下部にはカスタマイズしたデッキリストも掲載しています。

ここをタップでPTCGL用のデッキコードをコピーできます

① 基本の回し方

序盤:スピンロトムでポケモンを集める

まずは、なかよしポフィン(Buddy-Buddy Poffin)やポケパッド(Poké Pad)を使って、スピンロトム(Fan Rotom)を場に出しましょう。スピンロトムの特性ファンコール(Fan Call)は、自分の最初の番にだけ使える特性で、山札からHP100以下の無色ポケモンを3枚まで手札に加えられます。これで、イーブイ(Eevee)やホーホー(Hoothoot)、ヨルノズクをまとめて集めましょう。

ヨルノズクのほうせきさがしでデッキを回す

ヨルノズクの特性ほうせきさがし(Jewel Seeker)は、自分の場にテラスタルのポケモンがいるとき、手札からヨルノズクを出して進化させると、山札からトレーナーズを2枚手札に加えられる特性です。ホーホーを複数並べておき、次々とヨルノズクに進化させることで、必要なグッズやサポートをそろえてデッキを回していきます。

ただし、進化前のホーホーをたくさん置こうとすると、ベンチが足りなくなってしまいます。そこでスタジアムのゼロの大空洞(Area Zero Underdepths)をはりましょう。自分の場にテラスタルのポケモンがいれば、ベンチにポケモンを8匹まで置けるようになります。

テラスタルのポケモンを用意する

ほうせきさがしやゼロの大空洞を使うためには、場にテラスタルのポケモンが必要です。その役割を担うのが、ブースターex(Flareon ex)とイーブイex(Eevee ex)です。

イーブイexは特性にじいろDNA(Rainbow DNA)により、このカードから、イーブイから進化するポケモンexへ直接進化できます。さらに、exではないイーブイは特性ブーストしんか(Boosted Evolution)を持っており、バトル場にいれば、出したばかりの番や最初の番でも進化できます。これを使えば、いち早くブースターexを立てることも可能です。

序盤の攻撃:ブースターexでエネルギーの種類を増やす

最初はブースターexのワザ、バーニングチャージ(Burning Charge)で攻撃しましょう。130ダメージを与えながら、山札から基本エネルギーを2枚まで選んで自分のポケモンにつけられるので、攻撃しながら場のエネルギーの種類をどんどん増やしていけます。これでベンチのイーブイ(あるいはイーブイex)にエネルギーを加速し、次のアタッカーの育成を行います。

バーニングチャージの打点は130と中打点でたねポケモンexをたおすにはダメージが足りないことが多いです。その場合は、複数回かけてたおしていったり、ボスの指令やプライムキャッチャーも駆使して、弱点でたおせるポケモンや、相手のHPの低いポケモンをたおしながらエネルギーを加速し、ゲームを優位に進めていきましょう。

中盤以降:ニンフィアexのカラフルハーモニーで大ダメージ

中盤以降は、イーブイやイーブイexをニンフィアexに進化させて、カラフルハーモニーで大ダメージを与えていきます。ブースターexのバーニングチャージや、サポートのアカマツ(Crispin)を使って、場に集めるエネルギーの種類を増やしましょう。アカマツは、山札から異なるタイプの基本エネルギーを2枚まで選び、1枚を手札に加え、もう1枚を自分のポケモンにつけられるので、このデッキにぴったりのサポートです。

ここで大事なのが、カラフルハーモニーは「自分の場のポケモン全員」のエネルギーを数えるという点です。ニンフィアex自身についていなくても、ベンチのホーホーやヨルノズクについているエネルギーもしっかりカウントされます。ニンフィアexにエネルギーを集中させる必要がないので、余裕があるときに、エネルギーをヨルノズクなどにつけておくとリスクを減らしながら大ダメージが狙えます。

終盤:アカマツとガラスのラッパでエネルギーを補充

終盤もニンフィアexで攻撃していきますが、手札からエネルギーをつけるだけでは間に合わないことが多くなります。そこでアカマツやガラスのラッパ(Glass Trumpet)を使ってエネルギーを補充することも含めて、ゲームプランを立てましょう。

ガラスのラッパは、自分の場にテラスタルのポケモンがいるときに使えるグッズで、トラッシュの基本エネルギーを、ベンチの無色ポケモン2匹に1枚ずつつけられます。ホーホーやヨルノズクにつけたエネルギーも、先ほど説明した通りカラフルハーモニーのタイプ数にカウントされるので、トラッシュに落ちたエネルギーを場に戻して火力を維持できます。

② このデッキを改善するなら入れたいカードとその理由

スピンロトムの2枚目

最初の番にしか使えないファンコールは、このデッキの根幹を担う重要な特性です。サイド落ち(対戦開始時にサイドカードとして置かれてしまい、山札から引けなくなること)しても困らないように、2枚採用しておきましょう。

ニンフィアex(テラスタル)

今回主役のニンフィアexとは別に、テラスタルのニンフィアexも存在します。こちらはパワーのあるアタッカーではありませんが、下ワザのエンジェライト(Angelite)が非常に強力です。相手のベンチポケモンを2匹選び、ついているカードごと山札に戻してしまうので、育成中の相手のポケモンをまとめて盤面から消し去れます(ただし、2ターン連続では使えません)。

さらに、テラスタルのポケモンなので、イーブイexから進化させても場のテラスタルのポケモンが減らず、ほうせきさがしやゼロの大空洞、ガラスのラッパの条件を維持できるのも嬉しいポイントです。

リーリエのピッピex(Lillie’s Clefairy ex)

リーリエのピッピexの特性フェアリーゾーン(Fairy Zone)が働くと、相手のドラゴンタイプのポケモン全員の弱点が超タイプになります。ニンフィアexは超タイプなので、ドラパルトexなどに弱点を突けるようになります。

本来、カラフルハーモニーでHP320のドラパルトexをたおすには7タイプのエネルギーが必要ですが、弱点2倍が乗れば、4タイプ(200ダメージ×2=400)でたおせるようになります。要求が大きく下がるので、ドラゴンタイプが多い環境では心強い1枚です。

トウコ(Hilda)

トウコは、山札から進化ポケモンとエネルギーを1枚ずつ手札に加えられるサポートです。序盤にブースターexで攻撃するための準備はもちろん、中盤以降はヨルノズクやニンフィアexを持ってくることができます。このデッキには多くの種類のエネルギーが採用されている一方で、各枚数は少ないため、必要なエネルギーを持ってこくることができるトウコは非常に強力です。

エネルギーつけかえ(Energy Switch)

ガラスのラッパでエネルギーをつけられるのは、ベンチの無色ポケモンだけです。エネルギーつけかえを採用すれば、ホーホーやヨルノズクにつけたエネルギーを、ニンフィアexなどのアタッカーに移し替えられます。カラフルハーモニーに必要なエネルギー3枚を素早くそろえるのに役立ちます。

ミュウex(Mew ex)

ミュウexの特性きおくのらせん(Memory Helix)を使えば、ベンチポケモンのワザを使うことができます。ベンチのニンフィアexのカラフルハーモニーをミュウexで使えば、ミュウexがたおされても、無傷のニンフィアexがベンチに控えているので、次のターンにも攻撃を続けやすくなります。

入れ替え候補

ガラスのラッパは中盤、終盤に一気に使いたいカードです。序盤に手札に来てしまうと使いづらいところがあるため、枚数を減らしても良いと思います。

イーブイexは1ゲームで使うのは多くて3枚程度で、2枚に減らしても非exのイーブイを併用すれば十分に立ち回れるため、1枚減らし、3枚採用にすると良いと思います。

リーリエの決心は、ほうせきさがしで持ってくる候補としては相性が良くないカードです。せっかく手札に必要なカードを集めているのに、リーリエの決心を使って手札を混ぜてしまうのはもったいないからです。とはいえ、序盤に8枚引ける強力なサポートのため、枚数を減らして採用することをおすすめします。

改善したデッキリスト

ここをタップでPTCGL用のデッキコードをコピーできます

③ 使用時に注意すべきポイント

エネルギーの管理を細かく行う

このデッキには全8タイプの基本エネルギーが採用されていますが、各タイプの枚数は1枚か2枚と少なくなっています。どのタイプのエネルギーがサイドに落ちているか、トラッシュにあるかなどを細かく確認しながら戦いましょう。サイドに落ちたタイプはサイドを取るまで使えないので、最大打点が下がっていることを計算に入れておく必要があります。

また、山札に残っているエネルギーをしっかり確認しておかないと、アカマツを使用した際に、エネルギーが1色しか残っていなかったり、必要なエネルギーが山札にないということも起こります。そのため、序盤に山札を見るカードを使ったときは左上のALLのボタンを押し、エネルギーの枚数を確認しましょう。

ニンフィアexはテラスタルのポケモンではない

イーブイexとブースターexはテラスタルのポケモンですが、ニンフィアexはテラスタルのポケモンではありません。

たとえば、たとえば、場のテラスタルのポケモンがイーブイexだけの状態でそのイーブイexをニンフィアexに進化させると、場からテラスタルのポケモンがいなくなります。また、ベンチのイーブイをニンフィアexに進化させても、テラスタルのポケモンが自分の場にブースターexしかおらず、そのブースターexがたおされると、場からテラスタルのポケモンがいなくなってしまいます。

すると、ベンチが埋まっていてもゼロの大空洞でベンチ枠を増やせなくなるうえ、ホーホーをヨルノズクに進化させてもほうせきさがしが使えず、ガラスのラッパも使えなくなってしまいます。進化させる前に、ほかにテラスタルのポケモンが残っているかを必ず確認しましょう。

実際のPTCGLの画面。ゼロの大空洞があっても、
場にテラスタルのポケモンがいないとベンチ枠は広がらない。

また、ガラスのラッパでエネルギーをつけられるのは無色ポケモンだけなので、超タイプのニンフィアexに直接つけることはできない点も覚えておきましょう。

さらに、イーブイexはテラスタルのポケモンであり、ベンチにいるとワザのダメージを受けないというテラスタルのポケモン特有の能力もニンフィアexに進化させるとなくなってしまうので、ベンチにいても攻撃を受けるようになってしまいます。

ベンチのイーブイ(イーブイex)をどのタイミングでニンフィアexに進化させるのかを考えながら使いましょう。

④ このデッキの強みと弱み

強み①:ほうせきさがしによる高い安定感

ヨルノズクのほうせきさがしで、進化させるたびにトレーナーズを2枚サーチできます。ホーホーを複数並べておけば、1ターンに何度もサーチを重ねられるので、必要なカードを的確にそろえられます。序盤のスピンロトムとあわせて、狙った動きを再現しやすいのがこのデッキの大きな強みです。

強み②:「エネルギー加速→大ダメージ」のわかりやすい戦い方

バーニングチャージやアカマツでエネルギーの種類を増やし、カラフルハーモニーで大ダメージを与える。戦い方がシンプルでわかりやすいので、初めて使う人でも目標が立てやすいデッキです。場のタイプ数がそのまま火力に直結するので、成長していく実感も味わえます。

弱み:ロケット団の監視塔や手札干渉に弱い

このデッキは、スピンロトムのファンコール、イーブイのブーストしんか、イーブイexのにじいろDNA、ヨルノズクのほうせきさがしと、無色ポケモンの特性に大きく頼っています。そのため、無色ポケモンの特性をすべてなくすスタジアムのロケット団の監視塔(Team Rocket’s Watchtower)をはられると、デッキの動きが大きく止まってしまいます。自分のゼロの大空洞で上書きするなど、スタジアムのはりかえを意識しましょう。

また、アンフェアスタンプやスペシャルレッドカード、ジャッジマンといった手札干渉を受けて、そろえた進化ポケモンやエネルギーを失うと、立て直しに時間がかかってしまう点にも注意が必要です。

まとめ

今回は、ニンフィアexデッキの回し方から、改善カードまで紹介してきました。

このデッキの醍醐味は、場に色とりどりのエネルギーがそろっていくにつれて、ニンフィアexの火力がぐんぐん伸びていく爽快感にあります。ヨルノズクのほうせきさがしで安定して動けるので、初めてこのデッキを使う人でも、狙った展開を再現しやすいはずです。まずは配布デッキで基本の流れを体に覚えさせて、慣れてきたら改善カードを取り入れたり、エネルギーや進化のタイミングを意識しながら使ってみてください。

ABOUT ME
イムチャンユウ
東京で学生をしながら、競技プレイヤーとして自主大会や公式大会に参加しています。 直近の成績:ガルシア杯 ベスト4、シティリーグ2025 S1 準優勝、シティリーグ2025 S3 ベスト8、シティリーグ2026 S1 ベスト8、シティリーグ2026 S2 ベスト4、シティリーグ2026 S4 優勝、CL2026 大阪 9-4