日本で6月発売とされている『ポケモンカード151』で、ユンゲラーがポケモンカードに帰ってくるかもしれません。
『ポケモンカード151』はユンゲラーを含む初期の151匹のポケモン全てが収録され、また、ユンゲラーから進化するフーディンexも収録されるようです。
ユリ・ゲラー氏の示唆
昨年8月、ユリ・ゲラー氏は海外メディアのインタビューで、彼のエージェントが株式会社ポケモンとコンタクトを取っていることを明らかにしました。
ゲラー氏は、ユンゲラーが「近いうちに、おそらく早ければ12月にも新カードを手に入れるかもしれない(予感がする)」と語りました。しかし、その時期については確信が持てず、何も明かせないとも語っています。
今年新しく海外メディアがゲラー氏に最近ユンゲラーについて何かニュースがないかと非公式に尋ねたところ、詳細は何も語りませんでしたが、海外メディアのポケモンカード151についての記事に触れたようです。
ここからユンゲラー復帰の噂が始まりました。
ユンゲラーの名前の由来について
ケーシィ、ユンゲラー、フーディンは、それぞれ有名なマジシャンを参考にしています。
ケーシィは有名なアメリカの透視能力者エドガー・ケイシー、ユンゲラーは スプーンを曲げることで知られるイリュージョニストであるユリ・ゲラー、フーディンはハリー・フーディーニにちなんでいます。
ちなみに英語名は「Abra」「Kadabra」「Alakazam」です。
「アブラ・カダブラ~」というよく聞く呪文と、「アラカザム」という海外では一般的な呪文(ちちんぷいぷいのような)からとられているようです。
他のポケモンにもジャッキー・チェンやブルース・リーのように実在の人物からとった名前があります。
ユリ・ゲラー氏とユンゲラーの確執と和解
彼がユンゲラーを知ったのは、日本のポケモンカードで「ユリ・ゲラー」をもじって「ユンゲラー」と名付けられていることを発見したことからでした。
ゲラーは、2000年11月、ユンゲラーが自分の人格に似ており、自分の肖像権を利用してキャラクターを作ったとしてカリフォルニアの裁判所に任天堂を訴えました。
6000万ポンド(約97億円)の損害賠償とポケモンにキャラクターの使用中止を要求。この訴訟は2003年に却下されましたが、ゲラーは他の地域でも訴訟を起こし続けました。
多くのポケモンファンが知っているように、ユンゲラーは20年にわたりこの法的紛争に巻き込まれていました。
2000年のBBCのインタビューでゲラーはこう語っています。
「私はこの件について非常に怒っている。攻撃的で、ある場合には邪悪なキャラクターが私をモデルにすることを許可したわけがない。これは、私がマジシャンか本物の超能力者かという古い問題とは全く関係ないことです。私のペルソナをそのまま盗用したのです」
ここで彼が言う「邪悪なキャラクター」とは、「わるいユンゲラー」と考えられます。
ゲラーの法的措置により、ユンゲラーは2002年以降、どのポケモンカードにも登場していません。しかし、ゲラーは2020年末に考えを改めました。
ユンゲラーに関する権利を放棄する手紙をポケモンに送ったのです。2020年12月、株式会社ポケモン社長の石原恒和氏はゲラーに感謝の手紙を返送しました。
和解のきっかけ
2018年から2019年にかけて、一部のファンがゲラーと接触し、ユンゲラーに関する権利を放棄するよう説得する集中的な活動を開始しました。
その後2020年11月、衝撃的なニュースがインターネットを揺るがしました。ユリ・ゲラーが海外メディアに、「再びユンゲラーをポケモンカードに使用する許可を出した」と書き込んだのです。
ユリ・ゲラー氏「任天堂にカダブラを復活させることを許可してほしいと懇願するメールが今も大量に届いているため、私は任天堂の会長に、ユリ・ゲラーのカダブラ/ユンゲラーを世界中で再販する許可を与える手紙を送りました」
同月の海外メディアのインタビューでは、ゲラーは、東京の友人のオフィスで任天堂の担当者2人が手紙を受け取り、名刺を残していったと述べています。
2020年12月、ゲラーは株式会社ポケモン社長の石原恒和氏から手紙を受け取りました。そして、現在に至ります。
ポケモンカードでのユンゲラーの現在
ユンゲラーのカードは、2002年の「ポケモンカードe 拡張パック第4弾 裂けた大地」以来、ありません。それ以来、進化前のケーシィも2007年の『ポケモンカードゲームDP 拡張パック 湖の秘密』に1枚登場したのみです。
ユンゲラーを回避するために、前述のケーシィはフーディンに直接進化することができるワザを備えていました。
しかし、結局『ポケモンカードゲームDP 拡張パック 湖の秘密』以降、ポケモンカードではケーシィとユンゲラーを完全に無視するようになりました。
これは、最終進化ポケモンがたねポケモンとして登場できる様々な仕組みによって実現されています。例えば、『ポケモンEX』と『ポケモンV』は、通常の進化前ポケモンからは進化しません。
このような仕組みの「申し子」とも言えるのがフーディンです。フーディンが登場する手段はこのような方法に限られていました。
新世代のスカーレット&バイオレットが始まり、ポケモンexが通常の進化前から進化するようになった今、ユンゲラーから進化するフーディンexを取り上げる絶好の機会です。
ユンゲラーの復活を記念して、ポケモンがポケモンカード151のパックを作るのも納得ではないでしょうか。
ユリ・ゲラー氏本人がTwitterで言及
ポケモンカード151
ユリ・ゲラーに似ていることから私が訴えたポケモンであり、その法的紛争によって2002年からカードに登場していなかったユンゲラーが6月16日に初めて登場します。ポケモンを解禁しました。お許しください。#ポケモン
source : https://www.pokebeach.com/2023/01/kadabra-officially-returning-to-the-pokemon-tcg-in-pokemon-card-151