メガフシギバナex(Mega Venusaur ex)デッキはメガフシギバナexの特性ソーラートランス(Solar Transfer)でエネルギーを自由に動かして、その時々で最適なアタッカーに攻撃させていきます。メガフシギバナexの「高耐久で受けながら戦う」スタイルとオーガポンみどりのめんex(Teal Mask Ogerpon ex)の「大ダメージで一気に倒す」スタイルを両立できるのが、このデッキの大きな特徴です。

配布時のデッキリスト

配布時のデッキリストです。記事下部にはカスタマイズしたデッキリストも掲載しています。

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① 基本の回し方

このデッキは、序盤にオーガポンみどりのめんexでエネルギーを溜めながら2進化ポケモンを並べ、ソーラートランスでエネルギーを操作しながら相手に合わせたアタッカーで攻撃していくのが基本の流れです。

序盤:エネルギーを溜めながら山札を引く

序盤は、オーガポンみどりのめんexの特性みどりのまい(Teal Dance)で、エネルギーを場に溜めながら山札を引いていきます。グッズのむしとりセット(Bug Catching Set)やサポートのリーリエの決心(Lillie’s Determination)も使って、草エネルギーとポケモンを手札に加えながら、どんどん引き進めていきましょう。

中盤:2進化ポケモンを一気に並べる

ここから、メガフシギバナexとメガニウムを作っていきます。スタジアムの活力の森(Forest of Vitality)または偉大な大樹(Grand Tree)を使って、フシギダネ(Bulbasaur)をメガフシギバナexに、チコリータ(Chikorita)をメガニウムへと一気に進化させましょう。

この2枚のスタジアムは、それぞれ使い方が異なります。

活力の森は、手札に進化ポケモンが揃っている必要がありますが、ベンチに出したターンでも進化できるようになります。

偉大な大樹は、事前に進化前のポケモンを場に出しておく必要がありますが、山札から一気に2進化ポケモンへ進化できます。

そこで、序盤で山札にポケモンがたくさん残っているうちは偉大な大樹で進化させ、中盤から終盤にかけて手札にポケモンが揃ってきたら活力の森を使う、という使い分けをすると、常に盤面にメガフシギバナexとメガニウムが揃っている状態を作れます。

中盤~終盤:ソーラートランスで最適なアタッカーを選んで攻撃

盤面が整ったら攻撃に移ります。メガフシギバナexの特性ソーラートランスを使うと、自分の場の草エネルギーを好きなように付け替えられるので、相手に合わせて的確にアタッカーを選んで戦えます。

メガフシギバナexで耐久しながら戦う

HP380というメガシンカexの中でもトップクラスの高さと、自身の技ジャングルダンプ(Jungle Dump)の回復効果、そしてサポートのミツルのおもいやり(Wally’s Compassion)の回復を使えば、耐久しながら何度もメガフシギバナexで攻撃し続けられます。

オーガポンみどりのめんexで大ダメージを出して戦う

オーガポンみどりのめんexの技まんようしぐれ(Myriad Leaf Shower)は、おたがいのバトルポケモンについているエネルギーの数に応じてダメージが上がる技です。ソーラートランスでエネルギーを集約するだけでなく、メガニウムの特性おいしげるによって1枚で2個分として計算できるので、さらにダメージを伸ばせます。

たとえば、対ドラパルトex(Dragapult ex)の場合の打点計算を見てみましょう。

相手のドラパルトexにエネルギーが2枚ついているとき、オーガポンみどりのめんexにエネルギーを4枚つければ、30+(2+4×2)×30=330ダメージで倒せます。相手にエネルギーがなくても、5枚つければ30+5×2×30=330ダメージに届きます。

キチキギスexでベンチのポケモンを攻撃する

キチキギスex(Fezandipiti ex)は特性さかてにとる(Flip the Script)が強力で、さまざまなデッキに採用されているカードです。ただ、バトル場に呼び出されて縛られてしまうこともあり、攻撃しようと思ってもサポートのアカマツ(Crispin)1枚ではエネルギーが足りず攻撃できないなど、ベンチに置くタイミングが難しいカードでもあります。

しかしこのデッキなら、ソーラートランスでキチキギスexにエネルギーをつけることで、技クルーエルアロー(Cruel Arrow)を簡単に使えます。メガフシギバナexやオーガポンみどりのめんexにはできない、ベンチポケモンへの攻撃が可能になるのが強みです。

② このデッキを改善するなら入れたいカードとその理由

基本の動きに慣れてきたら、以下のカードを試して自分好みに調整してみてください。

セレビィ(Celebi)

技ときをめぐる(Traverse Time)で、草ポケモンとスタジアムを合計3枚まで手札に加えられるカードで、序盤の安定感を上げてくれます。活力の森や、メガニウム・メガフシギバナexの進化ラインで足りないポケモンを揃えるために使いましょう。

メガメガニウムex(Mega Meganium ex)

オーガポンみどりのめんexは大ダメージを出せる一方でHP210と耐久力に欠け、メガフシギバナexは高耐久な一方で技は240ダメージと、2進化exやメガシンカexを倒すには打点が足りないという弱みがあります。

メガメガニウムexは、この2体の長所を取り入れたようなポケモンです。HP360という高耐久を押し付けながら、技ジャイアントブーケ(Giant Bouquet)で大ダメージを狙えます。ただし、特性おいしげるのメガニウムを作ることが最優先なので、メガメガニウムexを採用する場合は、チコリータやベイリーフ(Bayleef)の枚数を増やすようにしましょう。

レジギガス(Regigigas)

相手のバトルポケモンがテラスタルのポケモンのときに大ダメージを出せるポケモンです。

先ほど触れたように、ドラパルトexを倒すにはオーガポンみどりのめんexが有効なことが多いですが、レジギガスを採用すると、そもそもドラパルトexを倒すのに必要なエネルギーが2枚で済み(おいしげる込み)、かつレジギガスが倒されてもサイドを1枚しか取られないという点が優秀です。

また、相手のデッキにオーガポンいしずえのめんex(Cornerstone Mask Ogerpon ex)が採用されていると、メガフシギバナexやオーガポンみどりのめんexではダメージを与えられませんが、レジギガスを使えば突破できます。

カプ・ブルル(Tapu Bulu)

レジギガス同様、サイドを1枚しか取られないアタッカーです。カプ・ブルルはドラパルトexは倒せないものの、220ダメージを出せるため、キチキギスexやニャースexなどの多くのたねポケモンexを倒せます。

エーススペックの選択肢

エーススペック(ACE SPEC)は、デッキの方向性に合わせて選べます。

手札干渉として強力なアンフェアスタンプ(Unfair Stamp)、耐久力を活かして戦うならヒーローマント(Hero’s Cape)やポケモン回収サイクロン(Scoop Up Cyclone)、リソース管理が苦手ならつりざおMAX(MAX Rod)がおすすめです。

この辺りのエーススペックをいろいろ試して、どれが一番自分に合うか見つけてみてください。

スペシャルレッドカード

サイドが残り3枚になると使える手札干渉カードです。メガフシギバナexを頑張って倒した直後にスペシャルレッドカードを使われると、相手は非常に厳しい展開になります。

ブライア(Briar)

オーガポンみどりのめんexで戦うことをメインにしたい場合、ブライアを採用すると相手の不意をつけます。

草エネルギーの枚数を増やす

このデッキは、オーガポンみどりのめんexのみどりのまいがデッキを回すうえで非常に重要です。その試行回数を増やすために、エネルギーの枚数は配布デッキから2〜3枚増やすとよいでしょう。

入れ替え候補

メガフシギバナexはゲーム中に最大2回しか使わないカードなので、進化ラインを2-2-2に絞り、サイドに落ちた場合は夜のタンカ(Night Stretcher)やスイレンのお世話(Lana’s Aid)で使い回す形もあります。

また、ロケット団のラムダ(Team Rocket’s Petrel)、アクロマの執念(Colress’s Tenacity)、ジャッジマン(Judge)といったサポートも入れ替え候補に入ります。

改善したデッキリスト

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改善デッキリストでは、序盤の安定感を上げるセレビィ、高火力高耐久アタッカーのメガメガニウムexを採用し、チコリータ、ベイリーフの枚数を増やしました。また、ボール配分の調整を行い、エーススペックをアンフェアスタンプに変更。さらに、エネルギーの枚数を12枚まで増やしました。

それに伴い、ジャッジマンやロケット団のラムダ、アクロマの執念を不採用とし、メガフシギバナexの進化ラインの枚数を調整しました。

リソース管理が苦手な人のために、配布デッキから夜のタンカの枚数を増やしたので、初心者でも扱いやすいリストになっています。ここからさらに慣れたらヒカリ(Dawn)や夜のタンカの枚数を調整し、空いた枠にスペシャルレッドカードやレジギガスを入れられるとさらに良くなると思います。

③ 使用時に注意すべきポイント

このデッキを使う上で、初心者の方が見落としがちなポイントを紹介します。

よくあるミス❶:まんようしぐれの打点計算を間違える

オーガポンみどりのめんexの技まんようしぐれは、おたがいのバトルポケモンについているエネルギーの数を参照します。ここで、自分の場にメガニウムがいると、相手のエネルギーは枚数分のままなのに、自分のエネルギーは1枚で2個分になるため、計算がややこしくなりがちです。

慣れないうちは、技を打つ前に選択画面で打点を確認して、過不足がないようにソーラートランスでエネルギーの枚数を調整するようにしましょう。

PTCGLのシステム上、技が使える状態にならないと
ダメージが出ないようになっている

よくあるミス❷:ソーラートランスを「ただの付け替え」で終わらせる

ソーラートランスは、単にエネルギーをバトル場のポケモンに付け替えるためだけのカードではありません。

たとえば、ベンチの高HPのメガフシギバナexにエネルギーを集約しておいて、次のターン以降もエネルギーが残っている状態を作る、という使い方ができます。逆に、メガフシギバナexが倒されたときのために、あらかじめ次のアタッカーにエネルギーを移しておくこともできます。

慣れないうちは難しいですが、次の相手の番に相手が何をしてくるかを考えながらプレイできるようになると、最適な選択ができるようになっていきます。

よくあるミス❸:ミツルのおもいやりを使用するタイミング

ダメージを負ったメガフシギバナexにミツルのおもいやりを使えば、再びメガフシギバナexの高耐久を押し付けられます。ただ、ついている草エネルギーが手札に戻ってしまうので、そのデメリットをなくすために、ソーラートランスで別のポケモンにエネルギーを付け替えてからミツルのおもいやりを使いましょう。

逆に、オーガポンみどりのめんexのみどりのまいを使いたいときに、あえてメガフシギバナexにエネルギーをつけた状態でミツルのおもいやりを使い、エネルギーを手札に戻してからそのエネルギーでみどりのまいを使う、という小技もあります。頭の片隅に入れておくと、選択の幅が広がります。

④ このデッキの強みと弱み

強み❶:安定感の高さ

オーガポンみどりのめんexのみどりのまいを使ったドローによって、活力の森を使った進化がしやすく、安定感が非常に高いデッキです。引きながら盤面を作れるので、事故が起きにくいのが魅力です。

強み❷:様々なアタッカーで戦える

基本の回し方で紹介したように、相手の動きに合わせて、メガフシギバナex、オーガポンみどりのめんex、入れ替え候補のカードを使い分けて戦えます。相手目線では何が飛んでくるか読みづらく、対応が難しいデッキになります。

弱み❶:炎弱点・青天井デッキが苦手

メインアタッカーが軒並み炎弱点のため、炎タイプのデッキは苦手です。ファイヤーのとうしのつばさでオーガポンみどりのめんexが簡単に倒されてしまいますし、ドラパルトexデッキでもバシャーモexと組み合わせている場合は、バシャーモexの攻撃でメガフシギバナexが弱点で倒されてしまいます。

また、フーディン(Alakazam)デッキのようにダメージの最大値が高いデッキも苦手です。倒された返しに相手のポケモンを倒せなかったり、手札干渉ができないとそのまま押し切られて負けてしまうこともあります。

まとめ

メガフシギバナexデッキは、ソーラートランスのエネルギー操作で、相手に合わせた最適なアタッカーを選んで戦うデッキです。受けて粘る戦い方も、青天井の大ダメージで一気に倒す戦い方も両立できる柔軟さが、最大の魅力です。

一方で、炎弱点や青天井デッキには弱いという明確な弱点もあるので、改善カードで紹介したレジギガスやカプ・ブルルなどのサブアタッカーを組み込みつつ、環境に合わせて調整していくと、より戦いやすくなります。

打点計算やエネルギー操作など考えることは多く、一見簡単そうに見えて、奥が深いので、使いこなすほど強くなるやりがいのあるデッキです。ぜひ自分なりのカスタマイズを試してみてください。

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イムチャンユウ
東京で学生をしながら、競技プレイヤーとして自主大会や公式大会に参加しています。 直近の成績:ガルシア杯 ベスト4、シティリーグ2025 S1 準優勝、シティリーグ2025 S3 ベスト8、シティリーグ2026 S1 ベスト8、シティリーグ2026 S2 ベスト4、シティリーグ2026 S4 優勝、CL2026 大阪 9-4