コラム

ゴッホ美術館職員4名、ポケモンコラボ時に横領を行い解雇

オランダの新聞Het Paroolが、ゴッホ美術館の職員の少なくとも4人が、10月のポケモンコラボ時の横領により先月解雇されたことを明らかにしました。

同紙によると警備員、レジ係、さらにはクローク係も含め、少なくとも4人が解雇され、さらにその中の一人には、この美術館で25年間働いていたベテランも含まれていました。

ゴッホ美術館は同紙に寄せた声明の中で、「運営サービスの一部の職員」が職員に求められる「手続きと行動規範」を守らなかったことを認めました。

今回横領された物品には「Pikachu with Grey Felt Hat(通称ゴッホピカチュウ)」のプロモカード1箱が含まれていたようです。

また、一部の従業員はポケモン×ゴッホコラボのグッズが入荷されるタイミングを転売業者に知らせる行為を行っていたと報道されています。これによって転売業者は正確なタイミングで入場券を購入し商品を買い占めることができたようです。

また、海外メディアの取材によるとピカチュウのプロモカードが封入されているBOXを盗んだ従業員は少なくとも二人おり、さらにそのBOXを複数集めて納めておくためのBOXごと盗んだ従業員もいたようです。

さらに従業員は客に販売される前にポケモンコラボの絵画を購入することなども行っていたことが明らかになりました。午前9時開館の美術館で午前8時43分に買い物をしたレシートも証拠として発見されています。

海外の転売業者はメディアの取材に手口を明かしています。

私は美術館の外で転売をやっていました。私たちは従業員に情報を提供することの見返りに金を渡していました。

従業員は「この時間に(絵画を)受け取ることができる」というような合図やメッセージを送ってきた。その時間に行くと、絵画は奥から引っ張り出され、私たちのために棚に置かれました。

美術館の外には、いつもプロモやグッズを買おうとする人の列ができていました。外国人や子供たちが、1日に5回、10回、20回と入場していました。子供は無料で入ることができます。だから、子どもたちは私たちに30~70ユーロでプロモを売り、美術館に無料で戻って私たちにもっとプロモを提供しました。私も30~50回はカードをもらいに行きました。

美術館の上層部は何が起こっているか知っていたと思います。もっと多くの従業員が関与していたはずです。

館外で強盗事件が発生したため、美術館は最終的にプロモカードの配布を打ち切りました。情報筋によれば、2人の転売業者がバイクに乗った16歳の集団に襲われたとのことです。

ゴッホ美術館のポケモンコラボアイテムは日本でも非常に人気が高いです。しかし需要が高いがゆえに現地でも摩擦が起きています。

先日はこれから配布されるはずだったプロモカードが中古市場に流れてしまったことが明らかになりました。今後もこのカードを巡った混乱は続くかもしれません。


source : https://www.pokebeach.com/2024/01/van-gogh-museum-fires-employees-for-embezzling-during-pokemon-collaboration-new-details-emerge